心の病気について

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うつかもしれないあなたへ

精神科・神経内科・もの忘れ外来 分野病院

受診を上手にサポートしてください

体調不良が続いているご家族や周囲の方に、一度受診するように勧めてください。

上手なサポートの仕方
■ 不安を広げないように声をかける

受診を勧めるときは、受け入れやすい言葉を選んで声をかけます。“うつ病” “病気”という言葉を使わずに、疲れなどと言い換え、提案するような言い回しにしましょう。

例)こころとからだの疲労を診てもらったほうがいいのでは?

■ 「なぜ?」と、病気の原因探しをしない

うつ病だとわかると、「なぜ病気になったのか」と、とかく原因探しをしがちです。しかし、実際にはさまざまな原因が関係していて、特定できないことがほとんどです。病気の原因探しをするよりも、ご家族は、「どうすればよくなるか」を考えるようにしてください。うつ病を治すには、周囲の方のサポートが不可欠です。

■ ご家族の受診で、診察できることもあります

受診にはできるだけご家族の方が付きそってください。一緒に先生の話を聞くことで患者さんの状態やサポートの仕方がよく分かります。本人が受診に消極的な場合は、ご家族が代わりに受診されるのも、ひとつの方法です。そして、医師から聞いたことや、医療機関内の様子などを伝えると、本人の不安を少しでもやわらげてあげられます。また、患者さんが「死にたい・・・」など、自殺をほのめかすような発言があった場合は、すぐに医師に相談してください。

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生活を上手にバックアップしてください

うつ病の治療には、周囲の方々の支えが必要です。

治療をバックアップするためのポイント
■ はげまさない

うつ病のひとに「がんばって!」と励ますのは逆効果になります。決して怠けているのではなく、今はがんばりたくてもがんばれないことを理解してください。今までと態度を変えず、普通に接することが患者さんの安心につながります。

■ 考えや決断を求めない

決断を求めないようにします。「今日は何を食べたい?」と聞かれたときに、「何でもいい」と答えると、うつ病の人は考えなければならなくなります。それよりも、「カレーがいい」などと具体的に答えて負担を減らしてください。

■ 無理に外出や運動を勧めない

外出や運動は、健康な人にとっては気分転換になります。しかし、うつ病の人にとっては、外出や運動、お酒の席も負担になる場合がありますので、無理に勧めてはいけません。

■ 重要な決断は先のばしに

金額の高い買い物、引っ越しなど、大事なことを決定するのはストレスになります。できることなら、決定は病気が治ってからにしましょう。

■ 日常生活の負担を減らす

家事が負担になっていることがあります。「食事はつくらなくてもいいよ」「ワイシャツはクリーニングに出して」など、家族の負担を減らしてください。

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Q&A

Q1
うつ病かもしれないと思ったら、何科にかかればよいですか?

A1
うつ病を専門に診ているのは、精神科、神経科、心療内科などで、総合病院、個人のクリニックなどさまざまな医療機関にあります。まずは、かかりつけの医師に相談することをお勧めします。

Q2
うつ病を治療していることを知られたくないのですが、大丈夫ですか?

A1
保険業務を行う社会保険事務所や健康保険組合には、秘密を守る守秘義務があり、個人情報がもれることはありません。医療機関側も患者さんの事情を配慮していて、保険証に医療機関名を記さないこともあります。どうしても心配な場合、受付で「保険証に医療機関名を書かないでください」と申し出れば安心です。

Q3
受診したいのですが、妊娠中(授乳中)でも大丈夫でしょうか?

A3
まず、受診してみることをおすすめします。受診時には必ず「妊娠中である」「授乳中」であることを医師に伝えてください。妊娠3ヵ月までは、お薬をのまずに治療することが多いようです。その後は、お薬の種類や量を調整しながら治療していきます。出産をあきらめなければならないわけではないので、安心してください。

Q4
医療機関を受診したいのですが、何か準備することはありますか?

A4
受診するのに特別な準備は必要ありません。肩の力をぬいて、気軽な気持ちで受診しましょう。日頃から気になることは書き留めておき、どのような症状がどのようにあらわれるかを医師に伝えられるようにしておくと診断の際、役に立ちます。自分でまとめるのが大変な場合は、家族の方に手伝ってもらうとよいでしょう。もし既に医療機関に通院している場合は、投薬されているお薬を持参してください。治療の参考になります。

Q5
うつ病は再発することがありますか?

A5
うつ病は再発や再燃することがありますが、それにはいくつかの理由があります。その中でも多いのが医療機関で処方されたお薬を自分の判断で服用をやめてしまったり、十分な期間きちんとお薬を服用しなかった場合です。再発を予防するためにも、医師の指示にしたがってお薬はきちんと服用しましょう。

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